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イオンチャネル型グルタミン酸受容体の機能と構造に関するいくつかの話題を取り上げた。哺乳動物の中枢には三つのタイプのグルタミン酸受容体がある。NMDA型チャネルのイオン透過機序はアイリング説に基づいたモデルによって正確に記述される。この方法を用いてアミノ酸を置換して作った変異型チャネルのイオン透過機序を調べることは分子構造と機能の関連を解明するための有望な方法と思われる。NMDA型チャネルのCa2+イオンの透過性は長期増強の成立に重要な役割をはたしているが,AMPA型チャネルにもCa2+を透過するものがあることがわかっている。グルタミン酸受容体の特徴はその多様性にある。それぞれのタイプの受容体に複数のサブユニットがあり,その組み合わせでチャネルが構成されているわけであるからその数は非常に大きなものになる。さらにサブユニットRNAのsplicingとeditingが行われていることが示されていることからその多様性は驚くほど多い。
L-glutamate is a major transmitter in the mammalian brain. In this review I discuss about topics on ionotropic receptor channels. These receptors are classified into three types, namely, NMDA, AMPA and kainate types. In addition the insect glutamate receptor which is another unique type is discussed. There are multiple subunits for each type of receptor and a combination of these subunits constitutes a multimeric receptor channel. Ion permeation, channel kinetics and pharmacological properties are different among receptor channels with different subunit compositions.
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