連載 漢方のすゝめ—支持療法における処方の考え方[5]【最終回】
産・官・学で推進する、国民の健康と医療を担う漢方薬研究
上園 保仁
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1国立研究開発法人国立がん研究センター研究所
pp.554-557
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200356
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はじめに
これまでに4回にわたって、支持療法における漢方薬使用の重要性を紹介し、併せて科学的エビデンスを有する漢方薬として半夏瀉心湯、六君子湯、大建中湯を紹介した。これらの漢方薬は基礎研究、臨床研究を通して科学的エビデンスが多く出され、「なぜ効くのか?」「本当に効くのか?」についての検証がなされている。最終回となる今回は、漢方薬の臨床使用の今後の発展に向けた問題点、および高齢者数のピークを2040年に迎えるなかで、今後の医療体制における漢方薬の貢献への期待などを紹介する。
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