特集 主体的な出産
産は脳なり
大島 清
1
1京都大学霊長類研究所生殖生理学
pp.374-380
発行日 1987年5月25日
Published Date 1987/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207128
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動中に「静」を与える"待ちの産"
「ネーブルの会」というのがある。Navelであって,ミカンといいたいところだが,つまりは「へその会」である。へそ,というとロマンの香りがうすれるので,ネーブルにしたと命名者の三森孔子さんから聞いた。
そのネーブルの会に誘われて研修会に参加した。研修会とはつまり,くつろいで遊んで親交する場である,と思っていたら,ほんとの研修が2回あった。第1回の研修の場で,久しぶりに三森さんの「待ちのお産」のビデオをみた。いきもうとする産婦に,ハアハア,ヒヒヒといった呼吸法で,みごとに「いきみ」を抑えさせる,独特の三森式ラマーズ法である。
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