特集 困ったときの漢方—この症状に役立ちます!
【各論 この症状で「困った!」ときの漢方の使いドコロ!】
❶かぜの漢方治療アップデート—“かぜっぽい”からインフルエンザ・COVID-19まで
吉永 亮
1
1飯塚病院 東洋医学センター 漢方診療科
キーワード:
インフルエンザ
,
COVID-19
,
太陽病
,
少陽病
,
葛根湯
,
麻黄湯
,
小柴胡湯
,
柴葛解肌湯
Keyword:
インフルエンザ
,
COVID-19
,
太陽病
,
少陽病
,
葛根湯
,
麻黄湯
,
小柴胡湯
,
柴葛解肌湯
pp.388-391
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204749
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こんなときに漢方を使ってみよう! かぜの漢方治療といえば葛根湯や麻黄湯が有名だが、それ以外にも症状や経過に応じてさまざまな漢方薬が準備されており、かぜのさまざまな症状にきめ細やかに対応できる。また対症療法が中心の西洋医学的治療に比べ、漢方治療では早期の治癒を目指して、より積極的な姿勢で治療をすることができる。さらに漢方治療の利点として、インフルエンザやCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の抗原検査が陰性であった場合(偽陰性の可能性は残る)でも治療が可能である。近年ではインフルエンザに対する麻黄湯1〜3)や、COVID-19への葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏の併用4,5)など、エビデンスも蓄積されてきている。
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