Editorial
「臨床判断力」を鍛え、患者とともに“正しく”悩もう!
天野 雅之
1
1南奈良総合医療センター 総合診療科/教育研修センター
pp.489
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204783
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臨床判断は難しい。“ガイドラインがない領域”や、“価値観を踏まえた個別判断”ともなれば、その難しさは倍増する。この判断力は、各医師が経験を積み、長い年月をかけて個別に体得してきたものだ。しかし診療や教育の現場にも、「効率化」や「マニュアル化」が求められる時代になった。このギャップに苦しむ医師も多いと思われるが、「必要は発明の母」とも言われるように、これはむしろ“イノベーション”のチャンスかもしれない。
熟達医のもつ「まだ言語化されていない経験知」を若手医師に伝授できれば、若手医師は“中腹地点”まで一気に近道することができ、全世代で“さらなる高み”を目指せるのではないか? 熟達医のアタマの中を“のぞき見”させていただき、思考過程を“見える化”できれば、読者のみなさんのお役に立てるのではないか? そうした思いから本特集を企画した。
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