#総合診療
#書評:『外来診療ドリル——診断&マネジメント力を鍛える200問』
鈴木 富雄
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1大阪医大病院総合診療科
pp.382
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200846
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『外来診療ドリル』。「ドリル」と名前がついたこの本は、気軽に読めるようで実は極めて骨太の本である。今回書評の依頼をいただいたので、ひとまず問題を解きながら、すべて通読してみた。最初は「1日20問、10日で終了できる。これは軽い」と思っていたが、大きな間違いであった。問題を解き始めてみると、「う〜ん、なるほど!」「そ、そうだったか……」の連続で、なかなか先に進めない。1回目を終了するまでに結局2カ月近くもかかり、しかも正答率は大学の進級試験であれば、「なんとか合格点はとれたが……」という体たらく。得点の公表は、私も立場があるので、どうかご容赦を……。
あまりの不出来ぶりに自分自身もショックを受け、「このままでは終われない」と、再度挑戦。もう一度、初めから終わりまで問題を解いてみた。「今度は2回目だからスイスイ行くだろう」と思っていたが、これまた今ひとつで、やはり同じところを間違える(笑)。結局2回目も1カ月以上かかってしまった。ただし、1回目はとにかく問題をこなすだけであったが、2回目は疑問に思った部分に関して、記載文献を参考に自分でも調べてみる余裕ができた。そのうえで解説を読み直してみると、コンパクトにまとめられたその記載の素晴らしさに改めて納得することができた。
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