特集 —え、ウソ!実は◯◯だった!?—“コモンディジーズ”の診断ピットフォール
扉
鋪野 紀好
1,2
1千葉大学大学院医学研究院 地域医療教育学
2千葉大学医学部附属病院 総合診療科
pp.250-251
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204693
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総合診療医が担う外来診療では、幅広い疾患に対して適切な対応が求められる。
なかでも“コモンディジーズ”と呼ばれる日常病に遭遇する機会は、実に多い。
このコモンディジーズについては、発症ごく初期の非特異的症状から非典型的症状まで、その“イルネススクリプト”を的確に捉え、つまり「真にコモンディジーズを理解する」ことが求められる。
病初期や非典型的症状であっても、適切な診断を想起し、タイムリーに診断からマネジメントにつなげられることは、患者アウトカムの改善のみならず、増加する医療費の問題にも資すると考えられる。
そこで、問診や身体診察を中心とした「臨床推論」にこだわり、“コモンディジーズ”のイルネススクリプトの理解を深め、アップグレードすることに役立てばと、本特集を企画した。
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