特集 —“体験型”臨床クイズで習得する!—フィジカル診断エクセレンス
【コラム】「在宅医療」におけるフィジカル診断
藤沼 康樹
1,2
1生協浮間診療所
2医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
pp.71
発行日 2024年1月15日
Published Date 2024/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204634
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在宅医療の現場は、血液検査以外は実施可能な検査が限られる(とは言え血液検査も、ほとんどが外注となる)。したがって、訪問診療で患者のさまざまな症状を診断するに際は、病歴と身体所見に頼らざるをえない。むろん、近年はポータブルエコーが普及し、胸部や腹部、そして軟部組織の在宅での超音波診断がある程度可能になったことは画期的である。しかし大多数の症状対応には、今も昔も病歴聴取と身体診察が主力である。そこで本稿では、訪問診療において“フィジカル”でかなり稀な疾患の診断に至ったCaseを、2例紹介してみたい。
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