特集 海の外へ渡る航行者を診る—アウトバウンドにまつわるetc.
【渡航医学トピックス】
❽インバウンド
中村 安秀
1
1日本WHO協会
キーワード:
インバウンド
,
移民
,
訪日観光客
,
医療ツーリズム
,
医療通訳士®
Keyword:
インバウンド
,
移民
,
訪日観光客
,
医療ツーリズム
,
医療通訳士®
pp.1469-1471
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204588
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全国的に外国人受診者が激増
日本において外国人に対する医療が大きな課題となったのは、「難民の地位に関する条約(難民条約)」を批准した1981年であった。種々の議論の末、1982年から国民健康保険と国民年金の国籍条項が撤廃された。
その後、大きな分岐点となったのは2011年であった。経済産業省が中心となり、Medical Excellence JAPAN(MEJ)が設立され、日本の医療サービスのパッケージ輸出などが行われた。厚生労働省では、2012年に「外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)」を開始した。2014年に「医療機関における外国人患者受入れ環境整備事業」を開始し、医療通訳育成カリキュラムの制定、医療通訳テキストの発行、外国人患者向け説明資料の標準化を行った1)。
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