特集 都市のプライマリ・ケア—「見えにくい」を「見えやすく」
【セクション3】都市のプライマリ・ケアの役割—3つの視点から
@メゾ
❻都市のプライマリ・ケアの連携—GPs at the Deep End 川崎/横浜
金子 惇
1,2,3
1横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻
2横浜市立大学医学部臨床疫学・臨床薬理学講座
3横浜市寿町健康福祉交流センター診療所
キーワード:
inverse care law
,
Deep End
,
健康格差
Keyword:
inverse care law
,
Deep End
,
健康格差
pp.952-954
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204410
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本特集の他稿(p.901〜の吉田論文など)にも見られるように、都市のプライマリ・ケアの役割として、生活困窮の状況にある患者およびそのような方が多く住んでいる地域へのケアが挙げられる。しかし、そういった地域ではmultimorbidityを抱えた複雑性が高い患者が多く、医療者への負担が大きいため、医療者側のバーンアウトが起きやすい1,2)。また、他地域に比べて1人の患者を診察するのに時間がかかる場合も多く、医療機関の経営維持も課題となる1)。
本稿では、そのような状況に立ち向かうために、英国で始まった「GPs at the Deep End」(以下、Deep End)というプロジェクトと、その日本での広がりについて紹介する。
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