投稿 Update'23
末期腎不全期の糖尿病治療では、DPP-4阻害薬よりGLP-1受容体作動薬を選ぶべきか?—最新研究より
大城 譲
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1おもろまちメディカルセンター 内科
pp.341-342
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204219
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DPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)阻害薬は、単剤では低血糖が起こりにくいことなどから、初期の糖尿病薬物療法での投与が急速に拡大した。しかし、そうした傾向のなかで、注意すべき研究が報告されたので紹介する。
DPP-4阻害薬と、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)受容体作動薬は、主要な作用機序は共通とされている糖尿病治療薬である。この両薬剤を、末期腎不全患者で比べた場合、予後に大きな差が生じることが報告された(台湾での後ろ向きコホート研究である)1)。
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