特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで
【Ⅱ章】基本が大事!ちゃんとできてる?“おさらい”糖尿病診療
⓮「耐糖能異常」の段階で行うべき指導と治療
大塚 雄一郎
1
,
中神 朋子
2
1日本大学医学部 社会医学系公衆衛生学分野
2東京女子医科大学 内科学講座 糖尿病・代謝内科学分野
キーワード:
耐糖能異常
,
OGTT
,
経口ブドウ糖負荷試験
,
生活習慣
Keyword:
耐糖能異常
,
OGTT
,
経口ブドウ糖負荷試験
,
生活習慣
pp.326-328
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204212
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耐糖能異常とは、正常よりも血糖値が高いが糖尿病ではない状態で、「境界型糖尿病」あるいは「糖尿病予備群」とも呼ばれている。耐糖能異常者の25%は3〜5年以内に糖尿病を発症し、生涯発症率は約70%であり1)、正常耐糖能に比べて大血管障害のリスクや死亡率も高いため、耐糖能異常の段階で積極的な介入が必要である2)。
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