オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・72
忘れるな! 川遊びの落とし穴
伊志嶺 朝哉
1
,
佐々木 秀章
1
,
徳田 安春
2
1沖縄赤十字病院
2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.102-106
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204130
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CASE
患者:45歳、男性。
主訴:発熱、頭痛、嘔吐、筋肉痛、関節痛、頻呼吸。
現病歴:X-41日、COVID-19陽性、軽症で自宅療養し、X-31日隔離解除。その後、Long COVIDの症状なく経過。X-12日前に沖縄本島北部の川で遊泳。当日は熱中症様の症状を認めたが、自宅療養で軽快していた。X-4日より39〜40℃台の発熱があり、持続する発熱(40.4℃)、嘔気、尿量低下(茶褐色尿)を主訴に、当院救急外来を夜間受診した。この時COVID-19 PCR陽性(Ct値38)であり、再感染や熱中症を疑われて補液加療目的に入院となり、翌日には解熱、自覚症状軽減、排尿もあり、退院となった。COVID-19については入院翌日に再検査予定であったが、症状軽減して退院(自宅療養の取り扱い)となったため実施せず、保健所と相談し、再感染として届け出は行った。しかし、X+3日に再度発熱を認め、X+5日には頭痛と頻回嘔吐、筋肉痛、関節痛を伴ったため、X+6日に再度当院を受診した。
既往歴:男性型脱毛症。
内服歴:フィナステリド0.2mg/日。
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