特集 不定愁訴にしない“MUS”診療—病態からマネジメントまで
【各論Ⅰ】「症状」から診るMUS Q&A
❷—慢性疼痛—どんな評価で鑑別するか? 専門家へのコンサルが必要なのは?
鉄永 倫子
1
,
鉄永 智紀
1
1岡山大学病院 運動器疼痛センター
キーワード:
生物・心理・社会的要因
,
運動療法
,
痛みの悪循環
,
red flag sign
,
オピオイド
Keyword:
生物・心理・社会的要因
,
運動療法
,
痛みの悪循環
,
red flag sign
,
オピオイド
pp.1314-1315
発行日 2022年11月15日
Published Date 2022/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204015
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
慢性疼痛は、生物・心理・社会的な要因が複雑に関わっている場合がある。そのため、器質的な疾患の精査に加えて、心理社会的な要因がないかを「痛みの悪循環モデル(fear-avoidanceモデル)」に基づき多角的に評価する。専門家へのコンサルテーションは、「慢性疼痛に関わる因子が多因子で、一診療科だけでアプローチするのが難しいと考えられる場合」「オピオイドに依存している場合」「運動療法に乗らない場合」などには、集学的な痛みセンターへの紹介を考慮する。ただし、患者さんに“主体的”に参加する意思がある場合に紹介する。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.