オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・56
その肺炎、COVID-19ですか?—診断の早期閉鎖を回避せよ!
酒井 達也
1
,
徳田 安春
2
1沖縄県立八重山病院 総合診療科
2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.1044-1047
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203332
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CASE
患者:78歳、女性。
主訴:発熱、呼吸困難感。
現病歴:来院2週間前にCOVID-19流行地域に滞在する孫と接触があった。来院4日前より発熱および家事などの労作で、軽度呼吸困難感を自覚した。来院2日前に近医を受診し、感冒と診断され対症療法となった。しかしその後も症状が遷延し、呼吸困難感が継続するため、来院当日再度近医を受診した。胸部単純CTで両側のすりガラス陰影を認めたため、COVID-19が疑われ、同日当院に紹介となった。
ROS:倦怠感あり、味覚障害・嗅覚障害なし、筋肉痛・関節痛なし、起坐呼吸なし、夜間呼吸困難感なし、血痰なし。
既往歴:高血圧症、脂質異常症、甲状腺摘出後。喫煙歴なし、飲酒歴なし。
社会歴:夫、息子と3人暮らし。無職。
内服歴:レボチロキシン100μg 1日1回、アムロジピン5mg 1日1回、プラバスタチン5mg 1日1回、エチゾラム0.5mg 1日1回。
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