特別特集 新型コロナウイルス感染症(COVID–19)を識る
Ⅱ COVID–19の画像所見【総論】COVID–19肺炎
岩澤 多恵
1
1神奈川県立循環器呼吸器病センター
pp.1300-1301
発行日 2020年11月26日
Published Date 2020/11/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000470
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本稿では,COVID–19の最も代表的な病態であるCOVID–19肺炎の典型的な画像について紹介する。COVID–19肺炎では,発症からの時間経過で,画像が変化する。COVID–19肺炎の早期(感染直後でほぼ無症状の段階)の所見は,淡いすりガラス状の病変とされている。咳,発熱,呼吸苦などの症状が出現した症例では,両側肺にすりガラス影,網状影,あるいはcrazy–paving patternがみられる。crazy-paving patternは,小葉間隔壁が顕在化して,すりガラス影に網状影が重なってみえる所見である。
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