What's your diagnosis?[224]
真相は靄の中
中神 太志
1
1大阪大学医学部附属病院 総合診療科/老年総合内科
pp.946-950
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203302
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病歴
患者:36歳、女性
主訴:間欠的な発熱と咳嗽
現病歴:7週間前(11月下旬)、鼻汁が出たが数日で自然軽快した。5週間前、夕方より悪寒(戦慄はなし)と乾性咳嗽を伴って38℃台の発熱、倦怠感が出現したが、無治療で翌朝の起床時にはいずれも消失した。4週間前、3週間前、2週間前にも全く同様のエピソードがあり、4回も繰り返したために、発熱した翌日に近医を受診。LVFX(レボフロキサシン)1日500mg×4日を内服したところ、症状は再発しなくなったが、原因精査目的で紹介受診。食欲低下、体重減少、頭痛、眼・耳症状、喘鳴、呼吸困難、消化器症状、泌尿生殖器症状、皮疹、関節痛はない
既往歴:特記すべきものなし。薬物、食物へのアレルギー歴なし
薬剤歴:サプリメントを含め、常用薬なし
社会歴:3年前より築10年程の中古マンションに夫と小学生の子ども2人と同居。ペットは飼っていない。専業主婦であったが、2カ月前からバイク通勤で額縁梱包のパートを始めた
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