特集 この診断で決まり!High Yieldな症候たち—見逃すな!キラリと光るその病歴&所見
【CASE】
㊾ Parkinson病患者の繰り返す腹痛
溝畑 宏一
1
1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
キーワード:
Parkinson病
,
腹部ジストニア
,
腰曲がり
,
camptocormia
Keyword:
Parkinson病
,
腹部ジストニア
,
腰曲がり
,
camptocormia
pp.757
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203237
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患者:80歳台、男性。
5年前にParkinson病の診断を受けてレボドパ内服中。数カ月前からの下腹部痛を主訴に受診。痛みは下腹部が強く引っ張られ硬くなる感じが毎日起こり、たまに上腹部にも広がる。立位・座位・歩行で増悪するが、臥位で軽快する。腹部超音波検査では明らかな所見は認めず、下部内視鏡検査でもこれといった所見はなし。便秘症と判断して緩下剤を処方するも一向に改善しない。腹部CT検査を施行し、本人が痛がる下腹部を中心に注目したところ腹直筋の肥大を認めた。
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