Editorial
“魔法の言葉”で、High Yieldを開発せよ!
上田 剛士
1
,
志水 太郎
2
1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
2獨協医科大学 総合診療医学講座
pp.679
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203179
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診断に最も寄与するものは病歴です。それはさまざまな検査技術が発達した現在においても変わりません。患者は自分の病名を語るとも言われます。しかし、それを読み取るのは必ずしも容易ではありません。
「平地はまだしも、階段での移動が苦手」という訴えだけでは、診断を絞ることは難しいでしょう。それが呼吸困難のためであれば、心疾患や肺疾患、貧血、神経筋疾患を考える必要があります。もし移動が苦手なのが疼痛のためであったり恐怖のためであれば、鑑別診断は全く異なります。
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