【臨床小説】後悔しない医者|あの日できなかった決断・第14話
昼間の星空がみえる医者
國松 淳和
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1医療法人社団永生会 南多摩病院 総合内科・膠原病内科
pp.668-673
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203174
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前回までのあらすじ 今月のナゾ
かつての初期研修医・田山陽輔と再会し、3年前、その担当患者だった湯本伶子に思いを馳せる筧。伶子は、全身性エリテマトーデス(SLE)の治療が奏功して一度は無事退院、大学受験を目指しながら黒野の外来を定期受診していた。ところが7カ月後、伶子は腹痛・嘔吐・下痢に襲われ、精査のすえ「バーキットリンパ腫」を発症していたことがわかった。その告知の席で筧は、伶子と母親、伶子の彼氏である須川創、3人分のコーヒーを用意した。動揺する母親の横で、伶子はしばらく空を見上げたあと、「わたし、治療を頑張ります」と力強く言ったが…。
SLEだけでなく、バーキットリンパ腫も併発してしまった伶子。ステロイド精神病か、精神・神経ループスの再燃かという分岐点を乗り越え、一命をとりとめたが、生死を分かつさらなる分岐点が待っていた。この先にあるのは? その時、黒野は?
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