今月の主題 高齢者医療の新しい視点
高齢者によく見られる疾患の診断・治療上の問題点
担癌高齢者にどう対処するか
米田 修一
1
,
武田 文和
2
1埼玉県立がんセンター呼吸器科
2埼玉県立がんセンター脳神経外科
pp.1344-1346
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903748
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●高齢者に対しても,治療法の選択にあたっては本人に十分説明し,その意志を尊重する.
●単なる延命よりも機能の温存やQOLに重点をおく.
●侵襲の大きい手術や広範囲の放射線療法はなるべく避け,化学療法はそれぞれの臓器機能に応じて投与量を調整する.
●できれば在宅医療が望ましいが,現状では家族に負担がかかる.
●痛みや苦しみはオピオイドなどの薬剤を必要十分量投与してコントロールする.
●末期癌患者の不安を和らげ信頼感をつくるために,対話などによる精神面の援助が重要である.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.