オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・43
意識障害の原因は?early closureにご用心!
金城 朋弥
1
,
佐藤 直行
1
,
徳田 安春
2
1社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院
2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.869-873
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202704
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
CASE
患者:57歳、男性。
主訴:意識障害。
現病歴:当院入院10日前より発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛が出現した。食思不振(おにぎり数個、ゼリーを少量程度)もあり、当院入院10日前と7日前に近医Aを受診し、対症療法としてロキソプロフェンとアセトアミノフェンを処方された。当院入院4日前には構音障害や辻褄の合わない言動も出てきたため、近医Bを受診した。体温38.0℃で、脳単純MRI検査では異常所見なく、ロキソプロフェンの処方のみを受けて帰宅となった。当院入院2日前には、子どもの迎えに行くことができなくなった。当院入院日に近医Bを再診し、簡易の血液検査で血清Na 120mEq/Lであったため、精査加療目的で同日夕方に当院紹介となった。
既往歴:なし。
内服歴:定期内服薬なし。
喫煙歴:30本/日を30年間。
飲酒歴:ビール700mL/日。
職業歴:20〜43歳まで大阪でトラック運転手をしていた。現在はパンの配達業をしている。
アレルギー歴:食事・薬剤アレルギーなし。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.