日常診療のOne Point Advice
解析心電図にご用心
山根 尚慶
1
1山根クリニック
pp.35
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901391
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解析心電計は今や開業医の必需品となっています.しかし医者がみる前に診断名がつく出しゃばった機械は数ある機械の中でもこれだけではないでしょうか.
図1は完全房室ブロックを単に洞性徐脈(46/分)と解析しており,P波, QRS波がつながったように見え,つい見落とすところです.図2では同一症例で同じ波形でも記録時によって洞性不整脈から心室性三段脈まで,色々な診断名がついています.この症例は洞機能の低下のためのPAC (上室性期外収縮)ショートランを繰り返しています.
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