特集 下降期慢性疾患患者の“具合”をよくする—ジェネラリストだからできること!
【外来と在宅で診ている下降期慢性疾患】
2.進行した慢性心不全
❸症状別 薬物療法のコツ
畠中 俊
1
,
岡田 悟
1
1東京北医療センター 総合診療科
キーワード:
慢性心不全
,
薬物治療
,
緩和治療
,
経口強心薬
,
モルヒネ
Keyword:
慢性心不全
,
薬物治療
,
緩和治療
,
経口強心薬
,
モルヒネ
pp.690-692
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202644
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悪性腫瘍の終末期と比べ、下降期心不全に対する薬物療法のエビデンスは少ない。慢性心不全に対して基本となる薬剤を可能な限り継続しつつ、終末期に向けて出現してくる呼吸困難、倦怠感、疼痛など各症状への緩和的対症療法が必要となる。本稿では、外来あるいは在宅で可能な治療として、主に内服薬を取り上げ、点滴投与する薬剤についても一部紹介する。
なお、心不全は主にHFrEFやHFpEF(HFmrEFは省略)に分類されるが、根本的にHFpEFに対する効果的な治療は確立されておらず、薬剤のエビデンスも少ないため、リスク因子への介入が重要とされていることを先に述べておく。
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