今月の臨床 臨床力をグッとUPさせる「貧血」の知識―鉄代謝の基礎から管理・治療の具体策まで
婦人科領域の貧血
婦人科悪性腫瘍に伴う貧血の管理法
黒崎 亮
1
1埼玉医科大学国際医療センター婦人科腫瘍科
キーワード:
危機的出血
,
正球性貧血
,
緩和治療
Keyword:
危機的出血
,
正球性貧血
,
緩和治療
pp.625-631
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211297
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●腫瘍からの大量出血患者に対しては,ヘモグロビン値にかかわらず止血処置(機械的圧迫,子宮動脈塞栓術,緊急子宮全摘術)を行う.
●治療中(手術療法,化学療法,放射線療法)の婦人科悪性腫瘍患者においては,ヘモグロビン値10g/dLを下回らないように管理するのが望ましいが,少なくとも7〜8g/dLを維持するよう対策を講じる.
●終末期患者においては,ヘモグロビン値にかかわらず,自覚症状の緩和を第一に考えて貧血の管理を行う.
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