特集 総合診療医の“若手ロールモデル”を紹介します!—私たちはどう生きるか
【若手ロールモデル&データファイル集】
私の総合診療=⓫山×家族×地元に住み続けられること
髙瀬 愛
1
1富山大学附属病院 総合診療部
pp.61-63
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202453
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私が医師を志したのは、両親いわく小学1年生の頃らしい。自分では覚えていないが、思えば「シュバイツァー」の伝記で読書感想文を書いたことがあった。医療過疎地で青空診療所を開き、オルガンを弾きながら住民や動物に囲まれる姿は、今でも憧れだ。
「山間部」を支えていける総合診療医になりたい。現在、富山大学の家庭医療後期研修プログラム3年目で、実は夫も一緒である。富山でも高齢化と人口減少が進んでおり、後述するが、なかでも山間部での医療・介護にはさまざまな課題がある。山間部こそ、総合診療の視点を活かすことができるとも思う。家でも夫と仕事の話は尽きず、一住民として町内会にも参加したりして、同じ地域の中で「生活」と「学び」を家族と共にできていることに、心地よさと心強さを感じている。
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