投稿 GM Clinical Pictures
稀な原因で生じた右下腹部痛の1例
梶原 祐策
1
1医療法人芙蓉会 村上病院 消化器内科
pp.1123-1124
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202267
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CASE
患者:40歳、男性。 社会生活歴・家族歴:特記すべきことなし。
現病歴:2日前より右下腹部痛が出現し、近医で診察を受けたが、症状が軽快しないため当科を受診した。なお、6週間前に当院の検診でバリウムを用いた胃X線検査を受けていたが、問題となる所見はなかった。既往歴として12歳の時に虫垂切除。
身体所見:バイタルサインは正常であり、右下腹部に圧痛を認めるものの、腹部は平坦・軟で、反跳痛は認めない。
検査所見:WBC 15,200/μL、CRP 7.5mg/dLと炎症マーカーが上昇していたが、
腎機能や肝機能は正常で、腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)も正常範囲内であった。
画像所見:腹部超音波検査(図1)、腹部〜骨盤部単純CT(図2)。
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