特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療
実践編
右下腹部痛
大前 知也
1
1JR東京総合病院消化器内科
pp.1644-1646
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226498
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症例
44歳女性.生来健康で今朝までは特に異常はなかった.起床後しばらくしてから上腹部の違和感を自覚し,その後心窩部に軽い痛みと吐き気を自覚したが経過観察していた.食欲がなく朝食は軽めに摂取したが昼食は食べなかった.昼前に一度少量の排便があったが下痢ではなかった.昼過ぎから微熱がみられ,次第に痛みが右下腹部に移動し,増悪して歩くと響くようになったため夕方受診した.
既往歴 33歳:帝王切開.
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