特集 リウマチ・膠原病ミミック症例帖—“膠原病っぽくみえてしまう疾患たち”にだまされない!
【各論 膠原病っぽくみえてしまう疾患たち】
❽「AOSD(成人Still病)?」とコンサルトがきて違った症例集
伊藤 裕司
1
1中東遠総合医療センター 総合内科
キーワード:
成人Still病
,
不明熱
,
パルボウイルスB19感染症
,
Sweet病
,
肝機能障害
Keyword:
成人Still病
,
不明熱
,
パルボウイルスB19感染症
,
Sweet病
,
肝機能障害
pp.813-816
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202166
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Case
「成人Still病」ミミック症例
患者:40歳、女性
主訴:発熱、関節痛
現病歴:10日前に、子どもに皮疹出現。2日前から悪寒戦慄、38〜39℃台の発熱あり。両側の鼠径部と腰の痛みあり。乾性咳嗽多少あり。経口摂取ができなかったため、入院とした。
身体所見:皮疹・関節炎なし
血液検査:WBC1,600/μL、CRP0.64mg/dL
経過:入院2日目に四肢体幹部に癒合する紅斑が出現し、発熱時に増悪した。5日目から両肩から肘、腰部にかけての痛みが出現し、「成人Still病」を疑われ当科コンサルトとなった。
シックコンタクトや血液検査で白血球減少がみられたことから、ウイルス感染を疑い抗体検査を提出。後日、「パルボウイルスB19IgM陽性」とわかり、診断が確定した。
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