今月の主題 内科レッド・フラッグサイン―よくある症候から危険を見抜く
眼
眼底の出血斑,出血点をみたら
矢野 尊啓
1
1独立行政法人国立病院機構東京医療センター血液内科
pp.1543-1546
発行日 2004年9月10日
Published Date 2004/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101095
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
眼底出血の原因疾患として,高血圧,糖尿病の頻度が高いが,血液疾患,感染症,膠原病も稀ならずみられ,診療上重要である.
緊急性のある原因疾患として,細菌性心内膜炎,敗血症,播種性血管内凝固症,血小板減少性紫斑病,過粘稠度症候群,後天性免疫不全症候群のサイトメガロウイルス網膜炎がある.
発熱,意識障害,全身性出血傾向の有無に注意し,白血球数高値,血小板数低値,凝固系異常,血清蛋白高値を見逃さぬようにする.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.