みるトレ Special・27
よくローマ法王とかが持ってるアレは?
忽那 賢志
1
1国立国際医療研究センター 国際感染症センター 国際感染症対策室
pp.349-352
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201983
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患者:75歳、男性
現病歴:20年前に「皮膚筋炎」と診断され、現在はプレドニゾロン20mg/日で加療中。3日前から徐々に増悪してきた「労作時呼吸困難」を主訴に、救急外来を受診した。
身体所見:血圧124/80mmHg、脈拍数82回/分、呼吸数14回/分、体温36.2℃、SpO298%(室内気)。呼吸音に異常なく、そのほかにも特に異常所見を認めなかった。
検査所見:胸部X線にて「腫瘤影」がみられたため、精査のため胸部CTを撮影したところ、右肺野に空洞を伴う「結節影」がみられた(図1)。入院のうえ、気管支鏡検査が行われ、気管支肺胞洗浄(bronchoalveolar lavage:BAL)液が採取されたため、グラム染色を行ったところ、図2のような所見が得られた。
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