映画の時間
—振り返れば,いつも彼らとともにいた.—ローマ法王になる日まで
桜山 豊夫
pp.609
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208709
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ローマ法王を描いた映画では,「栄光の座」(1968年,米国)が記憶に残ります.コンクラーヴェ(法王選挙)で,400年振りにイタリア出身でない法王が選ばれるという設定は,後のヨハネ・パウロ2世の法王就任を予想していたかのような展開でした.また「ダ・ヴィンチ・コード」の続編でもある「天使と悪魔」(2009年,米国)は,コンクラーヴェのシーンから始まりました.いずれもヴァチカンの内部を垣間見たような気分にさせる作品でした.
今回ご紹介する「ローマ法王になる日まで」は,コンクラーヴェに出席する枢機卿たちがヴァチカンに到着する場面から始まりますが,本作は2013年にベネディクト16世の後を受けて就任したフランシスコ法王の足跡を事実に基づいて描いています.
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