What's your diagnosis?[191]
真実は、心を読んで見極めろ!
山下 恵実
1
,
長野 広之
1
,
上田 剛士
1
1洛和会丸太町病院 救急・総合診療科
pp.1462-1467
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201774
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病歴
患者:91歳、女性。
主訴:意識レベル低下。
現病歴:認知症あり、ADL(activities of daily living)は全介助で施設入所中。以前から原因不明の全身疼痛の訴えがあり、アセトアミノフェン900mg/日が処方されていた。疼痛の改善が乏しいため、受診15日前にトラマドール70mg/日が追加され、受診8日前に140mg/日に増量された。受診3日前から傾眠傾向が出現し、食事量が普段の2割程度に減少した。受診前日にトラマドールを70mg/日に減量されたが、意識レベルの改善がなく、当院を受診した。
ROS:陰性症状;発熱、頭痛、嘔吐、下痢、麻痺、痙攣。
既往歴:左頭頂葉皮質下出血、症候性てんかん、高血圧症、発作性心房細動、発作性上室性頻拍、慢性C型肝炎。
内服歴:トラマドール70mg、アセトアミノフェン650mg、バルプロ酸600mg、ジルチアゼム100mg、シベンゾリン100mg、アピキサバン50mg、ドネペジル10mg、酸化マグネシウム990mg、フロセミド40mg。
アレルギー歴:なし。
喫煙歴・飲酒歴:なし。
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