巻頭言
ピネルをめぐる「詩と真実」
大橋 博司
1
1名古屋市立大学神経精神科
pp.1038-1039
発行日 1971年11月15日
Published Date 1971/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201815
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Annales medico-psychologiquesの最近号にピネルに関する小論文(Postel et al. 1))があるのを見て,この高名な精神医学の先駆者について少々しらべる機会がありましたので,「巻頭言」として適当かどうかわかりませんがいささかの紹介をさせていただきます。
このところ構造主義の闘将ミッシェル・フーコー2)3)がピネルへの従来の評価をくつがえしたかのようであり,これは例えばジルボーグの「医学的心理学史」4)などにみられるピネル観とは対極をなしています。
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