連載 スクラブ・ナース 3年生・31
マグネットホスピタル―神話と真実
鈴木 美穂
pp.1073
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101092
- 販売していません
- 文献概要
- 参考文献
マグネットホスピタルとは,ナースを磁石のように引きつける魅力的な病院という意味で,アメリカ看護協会の委託機関であるAmerican Nurses Credentialing Center(ANCC)が1993(平成5)年から厳しい審査基準を設け,質の高い看護サービスを提供している病院をこう認定している。2007(平成19)年9月現在,全米で258病院が認定されている*。日本では,医師不足のおり医師確保のための戦略構想のなかに登場していたり,他の医療職を含めた全病院職員や患者にも魅力的な病院と紹介されているようであるが,私の理解では,アメリカではその対象は純粋に看護職・看護サービスに限定されている。もちろん理論的には,ナースが引きつけられて離職率が低いと,よりよいスタッフィングが確保でき,よりよいケアが提供できるので,結果的に患者にとっても魅力的な病院になるのである。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.