特集 オンコ・ジェネラリスト—「がん」に強い総合診療医をめざして
【緩和“治療”は任せて!】
できるようになりたい! 症状マネジメントのツボ❺看取りの作法とエビデンス
大川 薫
1
1医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 在宅診療科
キーワード:
アドバンス・ケア・プランニング
,
生命予後の予測
,
看取りの枠組みづくり
,
治療・ケアの見直し
,
グリーフケア
Keyword:
アドバンス・ケア・プランニング
,
生命予後の予測
,
看取りの枠組みづくり
,
治療・ケアの見直し
,
グリーフケア
pp.1255-1257
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201701
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Case
患者:78歳、男性。肺腺がん、多発肝転移・多発骨転移。高齢の妻と2人暮らし。
既往歴:慢性閉塞性肺疾患。
現病歴:1年前に検診異常あり、精査にて肺腺がんⅣ期の診断。化学療法を施行も、多発肝転移・多発骨転移および全身状態の悪化あり、抗がん治療が中止された。「最期は自宅で迎えたい」という本人の強い希望があり、2週間前に訪問診療が導入された。
経口摂取量の低下と浮腫に加え、昨夜から安静時呼吸困難・せん妄が出現した。同居の妻から「遠方の長男が帰省したため、現在の病状とこのまま自宅で看ていけるのかについて、一緒に説明を聞きたい」と訪問診療の主治医に連絡があった。
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