発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2017185727
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当院は緩和医療を専門として地域での医療を展開している。ここ数年の間、精神疾患を伴うがん患者の紹介を受ける機会が増えており、がんの症状のマネジメントと合わせて精神症状のコントロールの難しさを痛感している。特にがん終末期は譫妄が出現しやすいため、譫妄の症状なのか、精神疾患による症状なのか区別をつけることが難しく、適切に薬剤調整ができないことで精神的苦痛を助長させてしまうことがある。今回、精神科医が不在の当院において、地域内の精神科医療機関と連携しながら精神症状のコントロールと看取りのケアを行った事例(39歳男)を報告した。
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