特集 糖尿病のリアル—現場の「困った!」にとことん答えます。
糖尿病リアルQ&A
—Q1 初診—「“糖尿病予備群”の患者さんへの正しい対処は?」「糖尿病と診断したあとの“初めの一歩”は?」
和田 淳
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 腎・免疫・内分泌代謝内科学
キーワード:
インスリン依存状態
,
経口ブドウ糖負荷テスト
,
食事療法
,
運動療法
Keyword:
インスリン依存状態
,
経口ブドウ糖負荷テスト
,
食事療法
,
運動療法
pp.321-325
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201388
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Case
患者:54歳、男性。
家族歴:父親が糖尿病・高血圧で通院中。
現病歴:健診でHbA1c 6.7%を指摘され、経口ブドウ糖負荷テストを受けたところ、早朝空腹時血糖値109mg/dL、1時間値183mg/dL、2時間値201mg/dLであった。
身長165cm、体重55.0kg、BMI 20.0kg/m2、診察室血圧128/72mmHg。飲酒は月1〜2回の飲み会の時だけだが、喉が渇くとジュースやスポーツ飲料を1日1L程度飲んでいた。運動は、電車通勤で毎日1時間程度歩いている。
清涼飲料水を中止し、1600kcalの糖尿病食を指導されて帰宅した。その後、抗GAD(グルタミン酸デカルボキシラーゼ)抗体が5,200U/mLと高値であることが判明した。
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