特集 頭痛患者で頭が痛いんです!
【知っておくべき頭痛たち】
泣いてしまう頭痛
土肥 栄祐
1
1Johns Hopkins University School of Medicine Department of Psychiatry and Behavioral Sciences
キーワード:
三叉神経・自律神経性頭痛
,
trigeminal autonomic cephalalgias
,
TACs
,
片側性の頭痛
,
自律神経症状
,
群発頭痛
,
発作性片側頭痛
,
持続性片側頭痛
,
SUNCT/SUNA
Keyword:
三叉神経・自律神経性頭痛
,
trigeminal autonomic cephalalgias
,
TACs
,
片側性の頭痛
,
自律神経症状
,
群発頭痛
,
発作性片側頭痛
,
持続性片側頭痛
,
SUNCT/SUNA
pp.201-206
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201347
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
患者:38歳、男性。
現病歴:大きな仕事が終了した直後であった。日中に右眼の奥に火箸を突っ込まれるような非常に強い痛みが出現したため、近医を受診。これまでと同様の頭痛発作であり、酸素投与およびスマトリプタンの皮下注射にて改善した。群発頭痛の再発として処方を受けたが、翌日の1時間続く頭痛発作に頓挫薬の効果がなく、受診した近医が休診日であったため、当院救急外来を受診された。
既往歴:5年前に左眼の奥に火箸を突っ込まれるような頭痛発作が出現し、いても立ってもいられない状態が毎晩90分続くため、救急外来を受診。頭部CTおよび、その後の頭部MRIを含む精査も異常なし。流涙はなく、鼻閉を少し認める程度であった。2週間で頭痛は徐々に改善し、その後は頭痛を全く認めなかった。3年前に同様の発作が生じ、この際頭痛と同側に、流涙・鼻汁・眼瞼下垂を伴い、群発頭痛と診断された。内服加療にて3週間で徐々に改善した。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.