I LOVE Urinalysis|シンプルだけどディープな尿検査の世界・7
腎前性腎不全の判断にFENaは万能か?
上田 剛士
1
1洛和会ヘルスケアシステム洛和会丸太町病院救急・総合診療科
pp.1403-1407
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201178
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Case
患者:78歳、女性。
現病歴:3日前から39℃台の発熱と悪寒戦慄があったが、自宅で様子を見ていた。意識が悪いことに気づいた家人が救急車を要請した。
既往歴:慢性心房細動、心不全。
服薬歴:フロセミド、スピロノラクトン、ワルファリン、ACE阻害薬。
バイタルサイン:血圧92/56mmHg、心拍数108回/分。
検査値
比重 1.012
血清Na 141mEq/L
血清Cr 2.6mg/dL
BUN 43mg/dL
尿Na 52mEq/L
尿Cr 48mg/dL
尿UN 263mg/dL
FENa 2.0%
FE-UN 33.1%
尿細管上皮細胞 1〜5/HPF
顆粒円柱 1〜5/LPF
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