特集 うつより多い「不安」の診かた—患者も医師も安らぎたい
【実際編+誌上メンタリング】
—シーン❶“一般外来”で診る心配性な人々—「飲んではいけないって、週刊誌に書かれてました。薬を飲むのも、やめるのも不安です」
小田倉 弘典
1
1土橋内科医院
キーワード:
健康情報
,
全般不安症/全般性不安障害
,
安心と保証
Keyword:
健康情報
,
全般不安症/全般性不安障害
,
安心と保証
pp.1193-1196
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201105
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Case
患者:71歳 女性。
高血圧・糖尿病・脂質異常症で通院中。
現病歴:週刊誌の新聞広告に、今飲んでいるコレステロール降下薬について「飲んではいけない」「筋肉が溶けてしまう」と書いてあるのを見た。その日からその薬を飲むのが大変怖くなり、服薬をやめてしまった。
定期受診時、薬を飲んでいないこと、また週刊誌の記事は本当なのかを知りたいと訴えた。主治医から、薬をやめた場合の心筋梗塞を発症するリスクについて聞かされると、今度は「飲まないと、心筋梗塞になって死んでしまうのでは?」という新たな不安で頭の中がいっぱいになってしまった。
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