Editorial
「Endocrinology in Generalist Medicine」の世界へ、ようこそ!
片岡 仁美
1,2
,
大塚 文男
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 地域医療人材育成講座
2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科
pp.1019
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201040
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「医療面接で8割の診断がつく」という文言を聞いたことがある方は多いだろう。現実には、医療面接のみならず、身体診察、検査を適切に組み合わせて確定診断に辿り着く訳であるが、医療面接の重要性には変わりはない。
私が学生実習で初めて医療面接をさせていただいた患者さんは、「甲状腺機能低下症」の方であった。主訴は「倦怠感・寒がり」だったが、上記の疾患を想起したため、教科書に書いてある症状を順に質問したところ、すべて「あります」と言われ、非常に感動したことを覚えている。このように、医療面接の威力を実感したのはそれが内分泌疾患という、医師の聴く力が最も発揮されるような疾患であったのが一因であろう。
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