特集 感染症を病歴と診察だけで診断する!Part 3 カリスマ編
【各論】
System2|理詰めで追い詰める感染症
連携で解明! 手ごわい発熱
矢野 晴美
1,2
1筑波大学医学医療系・水戸地域医療教育センター
2水戸協同病院 グローバルヘルスセンター感染症科
キーワード:
基本に忠実に
,
発熱日記
,
経時的な変化
Keyword:
基本に忠実に
,
発熱日記
,
経時的な変化
pp.903-905
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201005
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Case
患者:16歳の女子高校生。1カ月半前からの発熱で、当院に紹介となった。微熱のため学校は休んでいるとのこと。
既往歴:周産期に問題なく、成長発達に問題なし。
現病歴:1カ月半前に、発熱38℃、咽頭痛あり。近医を受診し、アジスロマイシンを処方された。しかし微熱が持続するため再診、経口ガレノキサシン(ジェニナック®)を処方された。
検査:紹介元の近医受診時の胸部単純X線では、はっきりした浸潤影を認めず。胸部CTも施行されたが、空洞性病変・結節性病変ともなし、縦郭にも異常はなかった。また、甲状腺の超音波検査でも異常はなかった。
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