55歳からの家庭医療|明日から地域で働く技術とエビデンス・6
—家庭医療における「家族」2—DRAWING FAMILY GENOGRAM
藤沼 康樹
1
1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
pp.822-827
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200984
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
古くから使われているファミリー・ジェノグラム(家族図)については、近年、新しい標準シンボルが提示されています。これは、たとえばグローバル化も含めて、現代社会のなかで、オーソドックスな家族像ではない、多様な家族の形態が急速に顕在化していることを反映しているためです。今回は、そうした近年のファミリー・ジェノグラム研究の進歩のうち、日本の家庭医が知っておくと役に立つだろうシンボルを、最初に紹介します(図1)。
ちなみに、ジェノグラム(genogram)はGen-o-Gramからきた造語であり、Genは「generation(世代)」と「gene(遺伝子)」の双方を意味し、Gramは「diagram(図解)」からきているとされています1)。遺伝歴だけではなく、「世代間相互作用」といった心理・社会的な内容も含むものです。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.