55歳からの家庭医療|明日から地域で働く技術とエビデンス・7
—家庭医療における「家族」3—FAMILY THERAPY in PRIMARY CARE
藤沼 康樹
1
1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
pp.988-993
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201031
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Family Therapyは危険か
「家族療法(Family Therapy)」は従来、心理療法における特殊な専門領域としてとらえられてきたため、家庭医には非常に敷居が高いと感じると思います。たしかに家族療法家には、摂食障害や家庭内暴力などの難しいケースに取り組む専門家というイメージがありました。「ヘタに手を出すと危険」ということも、よく言われます。たしかに、摂食障害や家庭内暴力などの従来家族療法の対象とされてきた問題群には、家庭医が取り組むには相当困難で“危険”なものもあると思いますが、「一般的に家族療法には手を出さないほうがよい」とは言えないと、私は思っています。
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