特集 ケースとクイズで総ざらい! 街場の2型糖尿病治療
【街場のケース&クイズ】
インスリン療法でもコントロール困難な場合の“次の一手”は?
三澤 美和
1
1長浜赤十字病院 糖尿病内分泌内科
キーワード:
GAD抗体
,
内因性インスリン分泌
,
インスリンリポハイパートロフィー
,
インスリン抗体
,
SPIDDM(緩徐進行1型糖尿病)
,
BOT
Keyword:
GAD抗体
,
内因性インスリン分泌
,
インスリンリポハイパートロフィー
,
インスリン抗体
,
SPIDDM(緩徐進行1型糖尿病)
,
BOT
pp.310-315
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200513
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Case
混合型インスリン製剤2回打ちで血糖コントロールがよくならない2型糖尿病
患者:58歳,男性.郵便局員.妻と2人暮らし.昨年,禁煙した.
既往歴:54歳で早期大腸癌内視鏡的切除.
家族歴:祖母と弟が糖尿病.弟はインスリン療法中.
現病歴:47歳頃に2型糖尿病と診断され,以来,当クリニックに通院中.51歳で腎盂腎炎を発症,連携病院への入院を機にインスリン導入.その後,インスリン量の調整や生活介入を行うも,コントロールはHbA1c 8〜10%をうろうろし,かつ,時おり予想外の低血糖を起こしてしまうことが頻回に続いている.「低血糖が起こると困るから」と過食気味.
所見:BMI 24.3.随時血糖192mg/dl,HbA1c 9.8%.eGFR(推算糸球体濾過値)76ml/分/1.73m2.
処方:
●ノボラピッド30ミックスⓇ朝10単位/夕8単位・各食前自己注射
●メトグルコⓇ2,000mg/日
●昼食時;グルファストⓇ1錠食直前内服
●スタチン,降圧薬を併用
合併症:単純網膜症,糖尿病腎症第2期.
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