特集 咳を聴きとり,咳を止める
【随伴症状と咳:診断アプローチを理解する】
アレルギー性疾患が疑われる咳を見た際には?
相良 博典
1
1昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門
キーワード:
急性咳嗽
,
遷延性咳嗽
,
慢性咳嗽
,
乾性咳嗽
,
湿性咳嗽
Keyword:
急性咳嗽
,
遷延性咳嗽
,
慢性咳嗽
,
乾性咳嗽
,
湿性咳嗽
pp.467-470
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200221
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遷延性・慢性咳嗽の中で多い疾患は咳喘息で,次いで喘息である(図1)1).遷延性・慢性咳嗽を診断していく上では,咳の持続期間および乾性咳嗽か湿性咳嗽かを見極めることが診断のアプローチとしてきわめて重要である.胸部X線上で異常陰影を示さない原因がよくわからない時は,まず喀痰の有無でその方向性を定める.乾性咳嗽が主体の場合には,頻度の高い疾患の診断を示唆する症状および所見から診断を進めるとよい.
まず典型的な症例を提示する.
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