臨床医の放射線線量管理―放射線防護の基礎知識・6【最終回】
IVRの術者被ばく
大野 和子
1
1京都医療科学大学
pp.536-538
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100622
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はじめに
前回はIVRの患者の線量管理の必要性をお伝えしました.今回は私たち術者の被ばく管理についてです.
通常の手術では執刀医は自らが最も施行しやすい介助を医療スタッフに求め,周りもその要求に応えます.しかし,IVR手術の施行医は介助者への配慮が必要です.施行医が患者に照射した放射線により,室内の医療従事者は必ず被ばくするからです.また,最近施行件数が増えているCT透視の術者の被ばくは,通常のIVRよりも厳密に管理しないと線量は高くなります.
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