Japanese
English
特集 肝癌―治療計画・支援のための画像診断
各論
その他の肝癌の術前画像診断
NET肝転移の術前画像診断
Preoperative imaging studies for neuroendocrine liver metastases
青木 琢
1
,
佐藤 彰一
1
,
國土 典宏
1
Taku AOKI
1
,
Shouichi SATOU
1
,
Norihiro KOKUDO
1
1東京大学大学院医学系研究科 肝胆膵外科学
1Division of Hepato-Biliary-Pancreatic and Transplantation Surgery,Department of Surgery,Graduate School of Medicine,University of Tokyo
キーワード:
神経内分泌腫瘍(NET)
,
肝転移
,
造影ダイナミックMRI
,
術中造影エコー
Keyword:
神経内分泌腫瘍(NET)
,
肝転移
,
造影ダイナミックMRI
,
術中造影エコー
pp.254-259
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100563
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor;NET)は高頻度に肝転移を伴うことが知られており,肝転移の制御が長期生存のための要件となっている.治療の原則は転移巣の完全切除であるが,多発例も多く,治癒切除困難例をしばしば経験する.NETは富血性腫瘍であるため,画像検査の原則は造影検査,特に動脈相を加えたdynamic studyであり,特に近年普及している造影ダイナミックMRIおよび術中の造影エコー検査が腫瘍の検出に有用である.これらの検査により,従来検出できなかった小病変が多く発見されることもあり,画像診断の進歩につれて,完全切除のための術前計画,また完全切除不能例での減量切除の意義についての再検討が必要となってくると思われる.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.