Japanese
English
特集 胆管狭窄に迫る―悪性との鑑別が問題となる良性胆管狭窄
胆管狭窄良悪性の鑑別診断―画像でどこまでわかるか?
EUS・IDUS
Diagnosis of bile duct strictures using endoscopic ultrasonography and intraductal ultrasonography
松原 浩
1
,
廣岡 芳樹
2
,
伊藤 彰浩
1
,
川嶋 啓揮
1
,
大野 栄三郎
1
,
石川 卓哉
1
,
伊藤 裕也
1
,
中村 陽介
2
,
平松 武
1
,
後藤 秀実
1,2
Hiroshi MATSUBARA
1
,
Yoshiki HIROOKA
2
,
Akihiro ITOH
1
,
Hiroki KAWASHIMA
1
,
Eizaburo OHNO
1
,
Takuya ISHIKAWA
1
,
Yuya ITOH
1
,
Yosuke NAKAMURA
2
,
Takeshi HIRAMATSU
1
,
Hidemi GOTO
1,2
1名古屋大学大学院医学系研究科 消化器内科学
2名古屋大学医学部附属病院 光学医療診療部
1Department of Gastroenterology,Nagoya University Graduate School of Medicine,Nagoya
2Department of Endoscopy,Nagoya University Hospital,Nagoya
キーワード:
胆管狭窄
,
超音波内視鏡検査(EUS)
,
管腔内超音波検査(IDUS)
Keyword:
胆管狭窄
,
超音波内視鏡検査(EUS)
,
管腔内超音波検査(IDUS)
pp.317-324
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100264
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
近年の超音波技術の進歩は著しく,それらは超音波内視鏡検査(EUS),管腔内超音波検査(IDUS)に応用され,胆道膵臓疾患診断学の向上に寄与してきている.EUSは狭窄部の胆管病変に対して高い診断能を有し,加えて胆管周囲の描出にも優れ,特に電子スキャン方式によるリンパ節の評価に関しては,近年新たな知見が得られている.IDUSは高周波細径プローブの胆管内走査により,上流胆管から十二指腸乳頭部まで,死角の少ない安定した胆管壁の精密断層像を提供する.両者により胆管狭窄の良悪性の鑑別,胆管癌の進展度診断などにおいて高い精度の診断が得られるが,依然として胆管癌の表層進展診断などの課題を有し,今後さらなる機器の改良と検討が必要である.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.